照葉樹林
Syou You Ju Rin
EYAMA, Makomo's Personal Portfolio of
original drawings and novels
この世とも 常世ともなく
人の身の 思いを超える
私だけの空
<ひとこと>
イマジネーションもインスピレーションも誰にも制限されないものです。
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古家にて
空を見上げる
遠い日も
この風があり
この光あり
<ひとこと>
なぜか、わたし死ぬまでこの日のこと忘れない、と思った幼い日の陽だまり。
女なら 誰しも
その身の 奥深く
アニムスとかいう
おっさんを飼う
<ひとこと>
女子校出身者ならわかってくれるんじゃないかと。
爪の根の 白き円弧は
桃色の 血の透く空に
昇る月影
<ひとこと>
あなたの爪にもいつでもストロベリームーン。
野の 山の
うさぎよ くまよ
とりたちよ
滅びとたたかう
勇ましきものよ
<ひとこと>
動物、すきです。彼らが毎日死と隣り合わせに生きている勇気に敬意を払います。
紺青の
空に浮かんだ
数式の
うつくしさのまま
めぐる星々
<ひとこと>
数学とか物理学とかそういうの苦手で、難しい数式を見てもさっぱりわかりませんが、美しいっていうのだけはわかります。
黄昏の 夕餉の支度に
躍り来て 味見をせがみ
口あく雛たち
<ひとこと>
特にから揚げやフライドボテト、しょうが焼きなどを作っているときにやってくる。
飴湯って
生姜くさいし
甘すぎる
好きじゃないのに
買ってしまう謎
<ひとこと>
飴湯とか甘酒とかニッキ水などの、レトロな甘味飲料ってくせがありすぎて苦手です。でもレトロ感がたまらなくてついつい買ってしまいます。
ほぐれては
結ぶ螺旋が 歌う声
いきものはみな
時の方舟
<ひとこと>
発生の過程で繰り返される進化のリプレイに、ロマンを感じます。
棘まとう
木苺の実の 紅き粒
其はかぐわしく
甘き血の玉
<ひとこと>
品種によって棘があったりなかったり。園芸種も野生種もやたら種類が多くて覚えられません。
ひとにひと
けものにけものの
うつわあり
その方円に
随う魂
<ひとこと>
水がいろんな形のうつわに添っていろんな形に変わるように、魂もいろんな生き物のうつわによって、そうなのでしょう。
うつくしく
それは、それは
おいしそう
アクアリウムの
幾千のいのち
<ひとこと>
水族館は「おいしそう」を感じに行く場所であり、行った後は必ず回転寿司に行きたくなります。そういうの、私だけではないはず。
細頚の
はだえの下に
収まるは
血流るる管
風通る管
<ひとこと>
首って大事。字数が許すなら「神かよう道」も入れたかったです。
天近く
骨のうつわに 守られて
血と肉を
人ならしむるもの
<ひとこと>
脳も大事! 寝食に配慮して労らないと。
洗いものの 山の傍ら 天火から
馥郁と香る バターとたまご
<ひとこと>
お菓子作りって洗い物が大変!
系統樹
進化の梢で
囀るは
羽もふくらな
竜の末裔
<ひとこと>
鳥は恐竜に一番近い子孫。
あの美しい囀りも、もしティラノサイズだったら天地揺るがす咆哮。
風に耐え 数多の命 乗せて飛ぶ
つばさよつばさ 震えるつばさ
<ひとこと>
私は高所恐怖症で、飛行機に乗るのは嫌いです。でも、重力に逆らって飛ぶ鋼鉄の塊はかっこいいと思います。
チョコソフト 見れば思はゆ
まきうんこ
とわに忘れぬ こどもごころよ
<ひとこと>
誰もがそう思っているはず。
え? 違う? 気取ったってだめですよ?
まっすぐに
ビルの隙間に 差す光
朝靄まとい 目覚めゆく都市
<ひとこと>
都市を眺めるときは、早朝が一番。
人の巣を 高みにつくる
ひたむきさ
翼を持たぬ
鋼鉄の鶴
<ひとこと>
高所工事用重機のクレーンという名称は英語の鶴CRANEからきています。
空のさま伝える手紙は
ひらひらと白く輝く
六角の花
<ひとこと>
結晶の形状や成長を示す筋、含まれる粉塵などで、大気のいろんなことを教えてくれる小さな氷の花。
一日に 一日老いて 空を見る
百代の過客よ 私とワルツを
<ひとこと>
楽しく生きたもの勝ち。
それが周囲から見て全然面白くなくて味気なくても。
四十雀 つぴんつぴんと 告げるには
春は至れり つっぴんつぴん
<ひとこと>
四十雀の胸の黒いネクタイは、太ければ太いほどメスにモテるんだとか。
小鳥は見ていて飽きません。
降る花や
ぬくい肌《はだえ》を縦に裂く
嫋やぐ声と 血と肉のいろ
<ひとこと>
春の夜の匂いは、何かを待ち伏せしたくなりますよね。
しませんけど。
したごころ
少しいじれば
「変」になる
「恋」という字の
不思議な仕様
<ひとこと>
恋愛は謎。
降る雪の 柔らかに舞う ひとひらは
小さきものの 巨氷の礫
<ひとこと>
一生懸命冬の寒さを耐える小動物たちには、雪のひとひらひとひらが、スコップですくって投げつけられるようなものなのでしょう。
恥多し
オトナになって
知りたるは
「叶う」と「吐く」の
異なる一画
<ひとこと>
なお、私は成人後もしばらく、魚の数詞「尾」を「お」と読んでいたことを付け加えます。漢字にはまったく油断なりません。
つややかに
飴を纏った姫りんご
音の鳴らない
真っ赤なぽっぺん
<ひとこと>
りんご飴とぽっぺんって似てますよね!
ナシ、イチゴ
リンゴにビワに
アーモンド
モモもスモモも
すごいよバラ科
<ひとこと>
他にも、梅、サクランボ、ラズベリーなどなど。
バラ科つよーい!!
仏蘭西の 命の水は
ブランデー
私たちのは
醤油だと思う
<ひとこと>
酒はなくてもなんとかなりそうですが、もし醤油が禁じられたら、日本は暴動状態になりそうな気がします。
あざとさで押し通せるほど甘くない
この世の中も、人の心も
<ひとこと>
世の中、ほんとにビターなので。
幾年を過ぐしてなおも
忘られず 彼岸に呼ばう
シロや シロ シロ
<ひとこと>
だいぶ前のこの時期、可愛がっていた白い犬を亡くしました。
今でもいつもいた場所にその姿が見えるような気がします。
いろいろと思うところはあるけども
フラッペキメて忘れるとする
<ひとこと>
シャリシャリうまいうまい。
角皿に柳葉魚の尾のみ残りたり
口に入れればもさもさもさもさ
<ひとこと>
頭は残さないのに、しっぽは残す夫。
こっそりそれを食べる私。